株式会社インターネットイニシアティブ、
第46回「2025日本BtoB広告賞」で銅賞を受賞
「STRIGHT」が「ウェブサイト<製品・イベントPR>の部」で銅賞を受賞
株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)は、2025年6月16日に発表された第46回「2025日本BtoB広告賞」(主催:一般社団法人 日本BtoB広告協会)において、「
STRIGHT(ストライト)」が「ウェブサイト<製品・イベントPR>の部」で銅賞を受賞したことをお知らせします。
本受賞は複雑化する広告規制に対応し、企業の健全なマーケティング活動を支援するというサービスの価値を、分かりやすくかつ信頼感をもって伝えた設計が高く評価されたものです。
「日本BtoB広告賞」について
「日本BtoB広告賞」は、1980年から開催されている歴史ある広告賞です。
BtoB(Business to Business)広告のコミュニケーションツールにスポットライトを当てた日本で唯一のコンペティションとして、その価値と可能性を広く社会に伝え、BtoB広告の質の向上と発展を目的としています。
主催者である日本BtoB広告協会の挨拶によれば、「単に良いものを作るだけでは十分ではない時代」において、社会との信頼関係や市場とのコミュニケーションを担うBtoB広告の役割はますます重要になっています。
第46回となる今回は、全15部門に436点の応募があり、厳正な審査を経て各賞が選出されました。経済産業大臣賞を筆頭に、各部門で優れた作品が表彰され、BtoB広告界全体の活性化に寄与しています。本賞は、BtoB広告に携わるすべての企業にとって、そのクリエイティビティと戦略性を評価される栄誉ある機会となっています。
「STRIGHT」について
今回銅賞を受賞した「STRIGHT(ストライト)」は、株式会社インターネットイニシアティブが開発した新しい「プライバシーツール」です。これまで一般的に「クッキーバナー」や「CMP(同意管理プラットフォーム)」と呼ばれていた同意管理ツールを進化させたもので、その名称は、「まっすぐに(straight)」、「正しく(right)」という意味が込められています。
STRIGHTは、Webサイトのデザイン性を損ないたくないWeb制作・マーケティング担当者、プライバシーへの配慮を示したい法務担当者、そして毎日表示されるバナーに煩わしさを感じる消費者といった、それぞれの立場によって異なるクッキーバナーへの課題を解決します。
主な特長は以下の通りです。
・出さないバナー」という新しい選択肢と柔軟な対応
STRIGHTは、訪問時にクッキーバナーをデフォルトで表示しない「出さないバナー」を実現できる点が特長です。作り込まれたサイトデザイン(UI/UX)を損なわず、サイト離脱や「同意疲れ」を回避できます。
一方で、必要に応じて一般的なバナー形式で表示することも可能で、その際もブランドのトーン&マナーに合わせてデザインを阻害しない形で柔軟に調整できます。
・透明性の確保と本人関与機会の提供
バナーを非表示にしつつも、サイト訪問者が求めた際には、利用している追跡技術の情報を分かりやすく開示し「透明性」を確保します。
さらに、訪問者自らが同意/拒否を簡単に選択できる「本人関与機会」を提供することで、サイトへの信頼性を高めることが可能です。
・国内外の法規制への対応
日本の改正電気通信事業法や個人情報保護法はもちろん、IPアドレスからアクセス元の国を判定し、各法域に応じたクッキーバナーを自動的に表示できます。欧州のGDPRで求められる厳格な同意取得(オプトイン)や、米国のCCPAに対応したバナーを自動で出し分ける機能も搭載しています。
STRIGHTは、企業のプライバシー保護への取り組みを、規制遵守という守りの側面だけでなく、ユーザーの信頼獲得という攻めの側面からも支援し、すべてのステークホルダーにとってメリットのある仕組みを実現します。
» 受賞サイトはこちら
制作の背景と狙い
近年、改正電気通信事業法や個人情報保護法の施行により、企業のプライバシーガバナンスへの要求はますます高まっています。 多くのWebサイトでは、これらの法規制に対応するため「CMP(同意管理プラットフォーム)」、いわゆるクッキーバナーが導入されています。しかしこのクッキーバナーは、異なる立場の人々にとって新たな課題を生み出していました
- Web制作・マーケティング担当者やデザイナーは、作り込んだWebサイトのデザイン(UI/UX)がバナーによって損なわれることを懸念し、「できれば表示したくない」と考える。
- 法務担当者は、企業のプライバシーへの配慮を示すために、「適切に表示し、同意を取得したい」と考える。
- サイトを訪れる消費者は、多くのサイトで繰り返し表示されるバナーに嫌気や煩わしさを感じている。
このように、クッキーバナーは「事業担当者」「法務担当者」「消費者」の三者にとって、それぞれ異なる利害と課題を抱える「三方よし」とは程遠い状態にあったのです。
この根本的な課題を解決するために開発されたのが、プライバシーツール「STRIGHT」です。そして今回の受賞対象となったWebサイトは、この「三方よし」を実現するSTRIGHTの価値を、それぞれの立場の人に的確に伝えることを最大の狙いとして制作されました。
デザインにおいては、企業の信頼性を損なわず、かつ訪問者にストレスを与えない「出さないバナー」という新しい選択肢があることを直感的に伝えています。また、法務担当者が求める透明性の確保や、消費者が求めるプライバシー保護レベルをどのように実現するのかを、専門的でありながらも平易な言葉で解説しています。
担当者は、「三方にとって良いものである」というメッセージが伝わることを目指してきました。この取り組みが評価され、今回の受賞につながったことを大変喜んでいます。制作を担当した株式会社電通東日本の協力により、サービスの思想をWebサイト上で的確に表現できた点が評価されたことを「努力が実を結んだ」と振り返っています。
講評(要約)
インターネットの発展とともにプライバシー保護の重要性が増し、クッキー利用にはユーザー同意が求められるようになった。しかし同意取得のクッキーバナーは画面の邪魔になることもあり、法務・Web担当・エンジニア間で利便性とリスク対応のバランスを巡る課題が生じている。こうした課題は多くの現場で共有されており、現実的な対応策が求められている。 この状況に対し、STRIGHTが解決策を提供できることが直感的に伝わる仕立てになっており、共感を引き出す内容になっている。
授賞式当日の様子
2025年6月16日に開催された表彰式は、経済産業省をはじめとする来賓や多くの受賞企業関係者が集まり、厳粛かつ華やかな雰囲気の中で執り行われました。
式典では、主催者挨拶、来賓祝辞に続き、審査委員長による審査公表が行われ、今年のBtoB広告のトレンドや受賞作品の傾向が語られました。
全15部門にわたる数多くの優れた作品が一堂に会する中で、自社の取り組みが評価されたことは、関係者にとって大きな喜びと、今後の活動への新たな活力となる貴重な瞬間でした。
会社名:株式会社電通東日本
所在地:〒105-7001東京都港区東新橋1-8-1 電通本社ビル32階
代表者:代表取締役 黒田 俊介